アツいバトル

漢（おとこ）が気を抜く瞬間の中に
旅先での一時は外せないだろう
中でも大きな湯船での一時は
格別な一瞬である
ふと見ると五〜六人で
満員になる様なサウナが目に付く
「よしっ一汗かくか」
今にして思えばバトルの口火を切ったのは
俺だったのかもしれない
誰も居ないサウナで特等席
=最上段の真ん中角に陣取る
一分もしないで若者二人が二番席三番席へ
二番席の若者 首に縄の様な？？？
オーナイスＴａｔｏｏ♪
足を見るとモナリザが微笑んでいる
三番席の若者も同様にナイスＴａｔｏｏ(笑)
和と洋の間を行く微妙な風合い
三十秒もしない内に
今度は中年二人組
ハイッそれはもうカラフルな和彫
打ち出の小槌やら、仁王さんやら
昇り鯉やら、干支やら
なるほどね、ここで本物登場ね
俺の今日の運勢見とけば良かったよ、マジで
そりゃもう賑やかなサウナですよ
誰も入って来ません(笑)
入ろうと思って開けた瞬間に
小声で謝って一歩も踏み込まずに
出て行っちゃいます
しょうがないよ、うん
一番出て行きたいのは、俺だもん
えぇ私の肌にはシミと小傷しかありません
まあ、しょうがないので
軽い入れ墨談義を交わし
（ココで若者二人は東京の自由業の方
中年二人は地元の自由業の方と判明
うん、そう、お　れ　だ　け　か　た　ぎ）
五番席から逆順に、自分の入れ墨説明
（えっ！？マジ！？俺がトリ？）
やれ東京のドコソコで入れただの
ココは名古屋、ココはドコソコって(笑)
んで、しょうがない最後俺の番で
「俺ぁキレイなもんですよ、背中にシミしかない
でもね、尻に入れたスヌーピーは
やすやすと見せらんないよ」
と発し、爆笑を取りました
それからは、どう言う訳か
我慢大会が無言の内に開始(笑)
特等席=圧倒的に不利(笑)死ぬ(笑)助けて(笑)
何とか一位を勝ち取り
露天風呂で身体を冷ます
んで、また無人のサウナへ入る
何でだよ！またぞろバラバラと
先ほどのメンバー勢揃い(笑)
営業妨害で訴えられたら即皆実刑だね
全く同じ席順(笑)貸し切りかよ(笑)
一端五人で下向いて笑いながらround２！
ハイ何とか二位(笑)
モナリザの兄ちゃん頑張りました！
冷まそう！うん！冷え切ろう！
ふぅ〜もうゴメンだ！こんな不毛な闘い！誰が徳すんだよこれ！
と思いつつ無人のサウナへ
想像はしてたよ、してたけどさ(笑)
round３fight！
中年二人組早々に退場(笑)
（何故参加する？(笑)）
結局モナリザの兄ちゃんと一騎打ち！
いや(笑)だから(笑)俺不利だって！(笑)
滴る汗と微笑むモナリザの中
何とか、本当に何とか辛勝(笑)
兄ちゃん出た一秒後に俺も退場
（死んだ、マジ死んだ、多分一回死んだんだと思う）
モナリザの兄ちゃんと苦笑いを交わした後に
「んじゃ俺、娘待たしてるから先出るわっ！」
って言葉投げ掛けたら、
露天風呂に黒い影が
バラバラに三つ立ち上がり
「お疲れさんでしたっ！」（結構な大きさで）
うん、さっきの人達
そう、サウナを占拠してた人達

ねぇ？何なの？
俺が誰かに似てたの？
銚子ではスヌーピーの入れ墨伝説でもあるの？
（実際には入って無い訳だが？）

サウナで二回勝つと
「親父っさん」の称号でも貰えるの？

俺の知らないlocalruleでもあるの？

人生振返るとね、何となくね、
法則見たいなもんが在るかも、
メガネなし=
漢が漢に惚れる方々に巻き込まれる
（女性の影無し）
メガネあり=
男しか愛せない男に好かれる事がある
（女性が居ない）

今の自分=
運命の人（心は女性）が振り向いてくれない
自分で自分を励ます日々が続く